ナガラ 散歩の勧め
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ナガラ散歩と云うのは
ラジオを聴きながら、途中でラジオ体操をしながら、そして更には 落ちているゴミを拾いながら
時には路傍の草花を摘みながら 散歩するということです
私は6時少し前に 家を出ます
胸のポケッッとに小さなラジオを入れて
ニュースや専門家の話を聞きながら歩きます
同時に時刻が分かるので便利です
そして 6時半になったら 道路の脇や公園の隅で
ラジオから流れてくる曲と 号令に合わせてラジオ体操をします
家を出る時ゴミ袋とゴミバサミを持って出ます
ゴミ袋は缶・金属・壜用と 一般ゴミ用の２つ持っていきます
金哲彦が教えてくれたように 肩を引いて背中で「スタスタ」と歩きます
大きなゴミは勿論ですが タバコの吸殻や飴玉の包装紙
更には ２粒抜いた薬の包装紙まで拾いながら歩きます
散歩だけで１時間掛かった行程が ナガラ散歩では1.5〜２時間掛かります
でも 始めてから約４ヶ月 ゴミが減ってきて３０分短くなりました
ラジオ体操を 一緒にしていく人もいます
歩道で草取りをしているおばあさんに「ご苦労さん」と声をかけたら
「お互い様」といわれてびっくり
公園のゴミが少なくなったと思ったら
近所の人が 毎日大きなゴミを拾ってくれていました
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ゴミには 「根ゴミ」 があります
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根雪ならぬ「根ゴミ」というのがあるのです
捨てられて 長い間風雨にさららされ 泥にまみれて 存在してきたゴミです
プラスチック・カン・ビンなどで 公園・植え込み・荒地・田畑に多く
雨が降ったり 風が吹いたりすると 表に顔を出します
根ゴミがなくなれば
「新雪」ならぬ「新ゴミ」を拾えば良いので 少ない上に拾い易い
しかし 何故か「新ゴミ」は 少ないながらも毎日「降って」くる
（新ゴミだって放置すれば根ゴミになる）
しかも「降り方」もおよそ決まっている
決まった大人が タバコのスイガラと空箱
コーヒーの缶を車の窓から投げる
決まった子供が いつものコンビニで買った
スナック・ジュース・インスタントラーメンの容器とコンビニのレジ袋
を公園のベンチの周りに 置き去りにする
此れを 風と雨が 吹き散らす
私は 腹を立てたり 我慢したり
しながら散歩を続けます
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善行と悪行
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友達にナガラ散歩で ゴミ拾いをしたら、結構効果が出る と話したら
「お前は善行」をしていると言って来た
なるほど 此れが「善行」と言うのか？ と久々に聴いた言葉を考えた
ゴミを拾うのが「善行」ならば 反対にゴミを散らかすのは「悪行」か
で 善行をする人は善人で 悪行をする人は悪人と言うことなのか？
しかし ゴミ拾いをしていると
ゴミを捨てる人は 必ずしも悪人とは思えない
チョットしたきっかけで ポイとやっているようだ
だから きっかけを無くすとポイがなくなり
タバコの吸殻など極端に減る
悪行をする人 必ずしも悪人にあらず という訳だ
ゴミ拾いは 図らずも 信心の薄い小生に
「歎異抄」の教えは正しい と悟らせてくれた？
もしかして「主よ許したまえ 彼が何をしているか判らないのですから」
と言うことなのかも知れないが！
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落ちているゴミの種類
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厄介な「根ゴミ」 は 壜・缶だ
腐らずに何時までも残るので蓄積する
特に 植え込み・田圃・畑の中に放り込まれたの 始末が悪い
拾って片付けたくても 現在のゴミ収集システムに載せにくいので敬遠してしまう
予想外に多いゴミは「ティシュペーパー」だ
アチコチに 丸めたり 捩じったり 数枚重ねたままで 落ちている
灰色の道路に真っ白い紙が落ちているので よく目立つ
多くの人が 気にせずに 家の中でやっているように 外でもやっているようだ
次にタバコの空き箱 吸殻よりも多いくらいだ
吸殻は 車に「吸殻容れ」が付いているが 空き箱は入れる所が無い
そこで 窓からポイとやる と想像するのだ・・？？
綺麗な箱のまま 或いは一握りして 更に 捻りつぶして と
捨てる時も「個性」が出るようで・・・
コンビニのレジ袋は 新品で捨てられている
風が吹くと凧のように飛んでいくので あちこちに散らばる
中に入ってたおにぎりや お菓子の袋 ジュースの空き缶
などはどこに行ったのだろうか
時に 道路のわきや草むらに中身が入ったまま落ちているのがある
こんなのは 中身まで「手つかず」のままで
うっかり踏みつけると ジュースが勢いよく噴出する
おにぎりの包装紙は至る所に落ちている
風が運んでくるのか 歩きながら食べて捨てたのか
ビールと・ジュースの缶はなぜか植込みの上や茂みの中に
置かれている
道路に捨てて カラカラと転がるのは「忍びない 親心？」
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落ちているゴミは コンビニ商品のカス
そして「チャリ食い」か？
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コンビニのレジ袋
ゼリーの袋
ドリンクの壜
缶コーヒーの缶
ビールの缶 意外と５００ｍｌが多い
ジュースの紙パック
アイスキャンデーのチューブ
ペットボトル 始末が悪いのは炭酸飲料のボトル
アルミボトル
ラーメンのお椀
スナックの袋・箱
おにぎりの包装紙
これらが ３〜４人分一緒に公園のベンチに
散らかっている様を想像してください
そして 時には 吸い殻も混じっている
コンビニで売っている商品の「カス」だ
見えてくるのは 「歩き食い」というか
自転車で買ってきて 自転車で遊びながら食う「チャリ食い」
時々 目を覆うような週刊誌の山
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ナガラ散歩の季節性
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ナガラ散歩は季節を感じる散歩だ
お日さまを見ながらの散歩だから
日の出が遅くなると スタートも遅れがちになる
歩く道順も変わるから ラジオ体操の場所も移る
途中で会う人も 少しづつ 変わり あいさつの声も変化する
どこからか心地よい香りがしてくる
香りの発信源を求めながら歩いて 銀木犀の大木に巡り合う
色は遠くからは見えないが 香りは遠くから薫り
新しい散歩道を 開くよう勧めてくれる
春になると 梅が香り 梅が過ぎると 沈丁花が香る
新しい香りが 新しい散歩を誘う
ゴミもまた季節を映す
暑くて 長い日差しの夏は
紙パック・ペットボトル・缶が道路や植え込みに沢山散らかる
心地よくて 日が短くなる秋は
おにぎりの包装紙が 風に吹かれて飛んでくる
そして 日の長さにつれて 「新ゴミ」は少なくなる
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私の意見(堀内辰男）