辞めるまで潜在能力発揮せず サラリーマン 4
今は楽しく 競輪・競馬
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早稲田大学第1理工学部機械工学科を卒業して、
大手ベヤリング会社に技術者として入社した友人がいる。
彼は何時の間にか人事をやらされて、今は子会社の社長になっている。
本人は技術畑から管理畑に転向させてくれた会社の人事政策に、
今は感謝しているそうだ。
中央大学の文学部国文科を卒業した女性が、
ある会社の技術部に事務員として入社した。
ソフト開発の人材が足りないから「やってみな」と言われて、
コンピユータソフト開発を手伝わされて、
3年も経たない内に一人前のソフト開発技術者になってしまった。
このように潜在能力は、顕在していないので、
偶然に或いは半ば強制的に他人によって、無責任に引きずり回された結果
として、芽生えて大きく育つことがしばしばある。
「火事場の馬鹿力」、「窮鼠猫を噛む」というのがある。
突然の緊急時や進退窮まった時に、
普段では想像も出来ないような大きな力・能力を発揮することがある
ことを教えている。
追い込まれて「万事休す」と思う刹那前に、
思いも依らなかったとんでもない奇抜なアイデイヤが
突然「パット」出て行動する。
途端に事態の硬い閉塞が突然破れて好展開に換わる。
こんな話しは製品開発の苦労話として良く聞く。
「追い詰められ、行き場が無くなる事」で発揮される能力は、
自分自身を苦境の中でも更に追い詰めていくことができる精神力
の裏付が要る。
こんな精神力は、徒弟制度のような厳しい環境の中でこそ、
育まれ易いのではないだろうか。
東北大学の学長をされた西沢潤一先生が、
学生を研究発表の場で震え上がるほど「しごいている」のをテレビで見た。
私も社会人に成ったばかりの頃に、
製品開発の場で意地悪されているのではないかと思うほど
しごかれた経験がある。
貴重な教育をしてもらったと感謝している。
能力を超えて考え抜く苦しみを耐えぬく精神力が
潜在能力の源かもしれないが、
目の利く名白楽には見えているので、
「潜在」とはいえないかもしれない。
「優秀な」サラリーマンは、出来あがってしまった規範に忠実に従って、
毎日の業務を「無事」にこなす者のことを言うのだと教えらる。
教えに従って真面目に勤めている人には、
努力に努力を重ねて 今顕在している自分の能力をより良く発揮することが
最良の道だ、としか考えられない。
この様に考え・おこなって、冒険をせずに年をとって辞めるのでしょう。
自分の意志で潜在している能力を顕在化しようとすると、
幾らでもある可能性の中から探しださなければ成らないので、
食えなくなるかもしれない冒険(Venture)をする事に成る。
或いは、先入観や固定概念を捨て、別の考えに換える修行を
しなければ成らない。などと、人は先に不可能と思える困難を口にする。
「食べず嫌い」ではなく、「やらず、ぬるま湯、ゆで蛙」だ。
やって見ると、冒険は案外安全でうまくいき、
適度な緊張感を伴った自由を賞味出来るのだが。
絵に描いた餅で生活が出来る環境が整っている世界では、
潜在能力で給料が支給されているのかも知れません。
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