社の幹部裏を返せば社の患部  美人OL  30

患部切除で リストラ効果

役員・幹部こそ時流を敏感に感じ取り、会社の進むべき方向を示す感度の良い「感部」であり、
新しい時代に合う企業規範を作り、企業運営することが期待される。


それなのに、原発の検査データを捏造して報告する会社、
国の補助金を偽資料で騙し取り、利益を上げようとする会社、
不良資産を山ほど抱え、社員を路頭に放り出す会社、
外面だけ合併の形を採って、実態は合併前と同じような勢力争いをしている会社。
こんな会社があちこちにある。


こんな会社の幹部は、知恵の価値を測れないものだから、人を機械と同じように扱い、
バケツで原爆を作らせたり、腐った牛乳を出荷させたりする。

重たい資料を沢山持って、セカセカ歩き回り、頭をペコペコ下げ、揉み手をして、
意味の無い笑いを浮かべ、顔色を見ながらカラオケのようにしゃべる。
こんな筋肉を良く使う社員を優秀と評価するのだ。


知恵の価値と知恵を生かす術を知らないから、部下が出す知恵を握り潰して平気で居る。
役員会は、社長の論理性の無い独演会で終り、議論する場にならない。
そんな会議を改善しようなどと試みると首が飛ぶ。
考え、工夫し、改革しようとすると首が飛ぶから、考えることをしない。
ましてや心を動かす議論など成立する訳が無い。


こんな中に30年も居れば、脳は退化して稼動しなくなるのは当然だ。
だから彼等が軽軽しくしゃべる「知恵を出せ」とか「工夫が足りない」などは、
鸚鵡と同じ単なる筋肉運動と言える。


社歴の無い知恵のある元気な若者達は、知恵の結晶が握り潰される事を知ると、
握り潰さずに有効活用してくれるところに提出を試みる。

だから 裏を返さなくとも表に出るようになた。

これを世間では「内部告発」などと立派な名前を付けて呼ぶ。

内部告発されて初めて問題の大きさを知る。他人に言われて初めて不良負債の大きさに驚く。
それだけではない。この段に及んでも、裏側は見えないと思って
異常を正すべく内部告発した人や不良負債の実態を報告した担当者の左遷を試みたりする。
専制政治の国の「将軍様」とほとんど同じ感覚だ。


過去築き上げた利益優先の企業規範は時代に合わなくなってしまった。
そんな有害無益な企業規範を換える知恵も無く、ただ頑なに守るだけで、
リストラの対象にならずに永らえている幹部。
私達は、彼等が決めた退職勧奨を受けてリストラされ、職をなくしている。

これを「患部」と言わずして何と言うのだ。
これが日本の実態なのか?


会社の幹部は
会長・副会長・社長・副社長・専務・専務代理・常務・常務代理・役員・役員代理そして部長・部長代理?
これが全部患部?

「患部」を切除して 入れ替えると日本の経済は活性化する。
これが 「患部切除型リストラ」  
(02.10.22)


川柳ページ