連れ込むな!私は急に泊まれない紫式部 2
飛び込む前に 左右確認



「据え膳食わぬは男の恥じ」等とそそのかされても、生唾を飲んで、目を瞑って我慢した。
ご馳走を口元まで持ってこられても、筋が通らねば食わずに、
毅然として「武士は食わねど高楊枝」等と言い、食った振りをして見せて
日本男児の礼節・「美学」の基本としていた。

更に昔、紫式部などは、
「ふみ」を使わして光源氏がしのんでくるのを、ひたすら待っていた。
積極的に待ったのだ。この待つ間に「女らしさ」を自身から味わい、女らしくなった。>
不自由だったろうが、「セクハラ」問題など無かった。


これが何時からか「解放」されてしまった。
「全ての思いつくことから解放」されてしまった。
「奴隷社会からの解放」「封建制からの解放」「忠孝・礼節からの解放」
「男社会からの解放」「家事からの解放」「夫からの解放」
「男らしさ、女らしさからの解放」「恥じらいからの解放」「性からの解放」
さては「人間からの解放」「住居からの解放?」「衣服からの解放?」・・・等など

男は男から解放されて威厳が無くなり
人は人間から解放されて獣になり
女は女から解放されて何になったのだろうか?

そして 
インターチェンジの周辺には、お城のようなホテルが沢山出来て、
「急に泊まれない」が、手順を踏んで左右を確認してから飛び込む人で繁盛しているという。

有名な経済学者は
「自分の欲することをすれば、見えざる手に導かれて、世の中の為になる」と言ったそうだ。
見えざる手に導かれてホテルは繁盛し、日本経済に必須な
第三次産業の拡大と、少子化からの離脱が叶えられると良いのだが・・・
(02.10.18)


川柳ページ