定年後妻は俳諧ぼく徘徊        晴耕雨宅  12
しかたないので 座して経読む(チーン)       


人生を幸せに全うするには、妻と趣味を大切にする事です。
妻と趣味さえあれば、他のものは何も要りません。(そうだ孫が居た。)
むしろ無い方が幸せになれます。
土地、建物にお金、その上に若くて美しい恋人が有ってみなさい。地獄ですよ。

しかし趣味は出来れば「規格品」でなくて「自己流」が良い。
趣味などと言うよりは「道楽」といわれる程度の方がいい。
テレビでやっているそのままを真似したり、
見せびらかす事ばかりが先になっては面白くない。
自分で自分成りに納得がいくようなことをする場を作る。
何かのついでにたまたま人が見てくれて小さな話題になればそれはそれでいい。
(孫が褒めてくれる。)

ただ妻は毎日側にいるのだから、工夫と進歩が判る。
2人で褒めたり貶したりしていればそれでいい。これが健全です。
お互いが素人だから互いに口を挟んでも、うるさいけれど引け目は感じない。
そして一緒に進歩して行くから話しが通じる。
妻の趣味と亭主の趣味と二つが、上達の差はあるだろうが同時に進行して行く。
これがいい。
これでボケの進行は大分抑えられる。

俳諧のような趣味が見つからなかったら、御経を習うと言うのはどうだ。
般若心経を唱えるのだ。
家の中でうろうろしているよりは、「チーン」とやりながら声を出し、カラオケ替りに経を読む。
座って読むから徘徊しない。ご先祖様も大喜びだろう。
最後は妻とお経に合掌です。

やれやれ
若者よ この気持ち 分かるかな? わかんねーだろうな

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