プーチン と 修 身
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今朝(2011年2月2日)早朝NHKの深夜便で小林和男の話を聞いた。彼が語るロシヤは面白い。
ソ連が最低の時期にNHKのモスクワ特派員を、今は作新学院の先生をしている。
特派員時代、ソ連の政治家に話を聞いても、いつも紋切り型の答えしか聞けないので
美術館やバレエを良く見ていたらしい。それで、
政治は時の支配者によってころころ変わるが、文化というものの価値は変わらない、という。
今朝は画家シャガールとソルジェニーツインを匿ったチェロリストのロストロボーヴィチ
それにプーチン大統領(現首相)のことを話した。
作新学院の先生になってからプーチンに会いにロシヤに行った。
彼は、プーチンをKGB出の目つきの悪い小僧程度に思っていたそうだ。私も同じだ。
それで会ってみると、プーチンは「俺は悪ガキだった、小柄で喧嘩すると負けたので柔道をやった」
と始めた。道場に行ってみると「礼」を教えられ、力が付けば戦わずに支配できる、と知った。
そして道場にある加納治五郎像を見せて、「修身」が大切だと言ったそうだ。
プーチンは、講道館で名誉6段を授かることになっていたが、
「私はまだそれをもらえる程、修業を積んでいない」と辞退したという。
「柔道」と「求道の心」、日本文化を支える「道」
プーチンは「求道」の心を持っていたのです。
プーチンに今一度名誉6段をやる機会を探そうではないか。
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私の意見(堀内辰男)